佐川急便に救われた話
佐川急便に救われた話
私はパートナー(彼女)を見つけるために出会い系サイトに登録していました。
ある時、一人の女性から積極的なアプローチを受けました。
相手の方は話をゴリゴリすすめ、「BBQ行こうよ!」と言いだします。
私はといえば、そもそも直接会えそうなことに感動した上「BBQって言ったらそこそこの人数でやるもんだよな?新たな出会いがあるやもしれん」などと全く警戒もせず承諾しました。
そして当日その女性とその知人、初めて来たという男性に私4人で連れ立ってBBQ会場に行くと、なんと50人くらいの人間がBBQの準備をしていました。
せいぜい10人くらいかなと思っていたので圧倒されましたが何とかなるだろうとその群衆に入り込みました。
気さくな人が多く、数多の自己紹介を重ねながら親しい人が数人でき(たと思いこみ)その日は終了。
途中、この集団はなんなのか興味本位で何度か尋ねましたが「友達の輪」のようなもとのこと。
なんとも怪しいですが私といえば、"友達だけでこれだけ集まるとは・・・よほど運営が魅力的なのかな?"どとお間抜けなことを考えていました。
その後、メンバーと何度かBBQをしたり遊びに行ったりしました。自分と同じタイミングで来た男性はいなくなっていましたが、特に気にならず。
そして、ある時"集会"とやらに誘われます。
「人生が変わるよ」と銘打ったその集会に「ほう?哲学か?お聞かせ願おうじゃねーか」とホイホイついていきました。
そこはマルチ商法の講習会でBBQと同じほどの規模で行われている様子。
最初は少し警戒したものの、他のマルチとはここが違う!と力説します。
メディアを利用した広告費を開発費、報酬に回す、開発はその潤沢な開発費があるから良品を作れる、という話が主でした。
そして宣伝は君たちの口コミだ。君たちが宣伝塔だと。
そのシステムを聞いた私はなるほど!すげーや!と感動してしまいます。
その後も、商品の良さを体験する実験なども行いました。洗剤系の話でしたが、洗剤自体がしっかり落ちるかを比較しました。
残留する洗剤が多いと体に悪影響だ、ウチのはこれだけ違うとのことでしたが、確かによく落ちていたような気がします。
そうこうしているうちに入会を決意するんですね。
当時親と同居していたので「親世代はこういうのを毛嫌いする人が多いから気を付けてね」というアドバイスを受けた上で「資料を送るから日時を指定してほしい」と言われました。
土曜ならば一人で受け取れるため土曜に設定しました。配送業者は佐川郵便かクロネコヤマトさんどっちにする?と言われましたが、特に考えもせず佐川急便にしました。
日は巡り、とある金曜仕事を終えて家に帰ると親が血相を変えています。机の上には何やら資料のようなものが。
"!!!・・・おのれ佐川急便め、しくじったな!"と思いながら口論に発展。
頭が湧いていた私は徐々に冷静になり、その後クーリングオフ制度で退会しました。専用窓口がありあっさり抜けることができたのです。意外。
あの時、誤った日時に資料を届けてくれた佐川急便に感謝しております。(諭してくれた親に感謝するのは言うまでもありませんが)
救ってくれて?ありがとうございました。
尚、荷物はクロネコヤマトにやってもらってます。ごめんなさい。
弁当でキャッチボール事件
幼稚園に通っていた頃のことです。
朝の挨拶より前に幼稚園に来ていた私と仲のいい友達二人は、とても悪いことをしていました。
友人の一人のお弁当箱でキャッチボールをしていたのです。
教室内でトライアングルを組み、次々とパスを回しました。
何故そんなことをしようと思ったのか覚えていませんが、キャッチボールされていた子はとても嫌がっていた記憶はあります。(本当にあの時は申し訳ない。)
もちろん報いの時は訪れます。
お昼の時間にぐちゃぐちゃのお弁当を発見した先生は、驚いた顔をしています。
私は予感し、密かに体を必死にツネって罪を償おうという謎の行動に打って出ますが、そのようなことでは許されず
3人は廊下に放り出され叱られました。
先生が去った後も廊下に座っているように指示され、"いけないことをしてしまった"と私がべそをかいていると一緒に叱られたわんぱく坊主のA君が「泣くな!泣いたらもっと怒られるぞ」と励まし?の言葉をかけてくれました。
そして彼は廊下を歩いていた女の子の足を引っ掛けすっころばし、へらへら笑いはじめました。
やはりいつでも笑っているべきなのか?と半信半疑に思った矢先近くに居た先生の追加お説教が始まり、彼は間違っていたと私は実感しました。
ダーウィンよ来るな
私は20代後半まで彼女が居たことがありませんでした。
25歳までは欲しいだの羨ましいだのと思いつつ、それ以上の感情はありませんでしたが25を過ぎた頃から周りに対して強烈な劣等感を持ち始めました。
道端、コンビニ、スーパー、居酒屋、庭園、温泉、寺、神社、ゲーセン、ジムなどそこらで遭遇する全てのカップルに並々ならぬ憎悪をたぎらせていました。
では家の中に居れば安泰かというとそうでもありません。
私はその頃一時的に親と同居していました。
そして日曜の19:30になると夕飯が出来上がるとともに、とある番組が始まります。
私はこの番組が大の苦手でした。なぜかといえば4回に3回くらいが求愛から子作りまでの過程を放映するからです。
獣から虫から魚からカップリングしていくのです。
これをまざまざと見せつけられるのは私としては至極辛いものがあるのです。
「畜生や虫けらたちも、愛し愛されているのにお前ときたらw」
とNHKさんに言われているようで消えたくなります。
もじゃもじゃの物体から発せられるおやじギャグはなんの癒しにもなりません。
親がこの番組を気に入っているのもあり、番組を変えてくれと頼むのも癪であり(見たい番組もない)、腹も減っているので黙って食べていましたがなかなかつらかったです。
もちろん恋愛ドラマやその手のバラエティーなども苦痛で、なかなかに重症だったと思います。
このことで唯一得したのは、話のネタが増えたことです。
メンバーにもよりますが、自分の中でGOサインが出た時にはこの話をネガティブな感情をぶつける勢いで披露していました。
すると受けます。嘲笑と同情、共感の笑いに包まれ私はこの一瞬だけは恍惚としていました。
苦難に遭いながらも出会いに恵まれ、今は愛する人ができましたがそれと同時に、この話の輝きも色あせてしまい人前で話す気にもならなくなりました。
あの頃に戻りたいとは思いませんが、少し残念です。
耳をすませば 雑音が聞こえる
私は人の話を聞き取るのが苦手です。
その日の体調や相手の声質などにもよりますが、聞き取れない時は徹底的に聞き取れません。
日常生活では一苦労する特性です。
仕事はオフィスワーカーというやつですが、やり取りする時は気を張ります。
しかし、健闘むなしく聞き返してしまうこともしばしば・・・
何度か聴力検査を受けたことがあるんですが、正常そのもの、むしろ良いくらいだと言われてます。
「(原因は)脳みそですかね~w」と医者から言われたこともあり「なんやて!?」とショックを受けたこともありましたが、
最近はやはり耳ではなく脳みそにあるような気がしています。
意識が一番興味のあるものに行ってしまい、その音しか聞こえなくなるという仮説です。
私は空調や雨音などがよく聞こえてしまい、他に対する注意が極端に低下するような気がするのです。
つまり興味の矛先が上司の話<雑音ということ。
我ながら誠に遺憾ですが、仕方ありません。
しかし、これを意識するようになってから幾分聞き取りやすくなったような気もします。
プレッシャーも悪影響を及ぼしていたかも。
集中するときはとことん集中して、そういった時は記憶力も上がるのでこれも良し悪しがあるなと今は思えます。
天空の橋 三島スカイウォークへ
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
忘年会やら親戚回りやらを悠長にやっていたら長い休みもあっという間に終盤を迎えてしまい、
やりたいことが何もできていないことに焦りを感じた1月3日のお昼。
とにかく一回は遠出をしたいと思っていたので、予てから興味のあった三島スカイウォ-クに行こう!
と思い立ち車を走らせました。
しかし、午後1時から出発で移動時間は約2時間、即ち到着が早くとも3時という出遅れ。
閉園が5時なので多くて2時間、渋滞や突然の便意の催しなどが重なれば到着と同時にgood bye!
かもしれない…。
と既に高速道路をひた走っている最中に考えていました。
もちろん時既に遅し。私は無計画な旅?をしたがるタイプのようです。
(一応、グーグル先生にて現時点での予測所要時間と天気だけは確認済みでした。)
それでも心配とは裏腹に車の進み具合は順調でした。スカイウォーク入口付近では込みあっていたものの、目標の3時ちょいすぎには到着できました。
さて、入場料1000円を払い見えてくるはお天道様に照らされ光輝く海と町、そびえたつ富士の山、そして山々に架ける天空の橋スカイウォークです。
快晴ということもあってまさに圧巻、ここ2~3年で見た中で一番の景色です。
早速橋を渡ります。激込みです。初売りバーゲンセールでもやっているのかと思うほどの人だかりです。
交通整理のおじさんもいました。お疲れさまです。
そして寒い!強風、というほどではありませんが遮るものが何もない天空では風が諸に直撃します。
では、怖さはどうかというと、さほど揺れることもなく通路の幅もある為か安定感があり個人的には全く怖くありませんでした。
景色を眺めながら歩いていると突如悲鳴が聞こえます。
咄嗟に目を向けると、そこには2本のワイヤ―が張ってあります。
なるほど、空中散歩ですね。ロングジップスライドというアトラクションだそうです。
人を葬るに十分な高さが有り恐怖を感じますが、好奇心も抑えがたく「時間があったらやろう」の気持ちでいることにしました。
橋を渡り切ると広間に出ます。
そこには展望台やら出店やらお土産屋さん、森のアスレチックにセグウェイ試乗コーナーなどがあります。
アスレチックはもう少し暖かくなってからやりたいところ。
セグウェイは面白そうですが、お値段がそこそこするので気が向いたらですね。
出店は富士宮焼きそばや焼き芋、かき氷などがありました。
かき氷は大分時期外れではありませんかね・・・?
お土産屋さんには何故か平成仮面ライダーの歴代主人公がパネルで紹介されてました。
この地は仮面ライダーと何か縁があるんですかね?
お土産屋さんでは、なんともロマンチックなお菓子を買いました。
単なるチョコだと思いますが、スカイウォークに合ったナイスなお菓子ですね。
尚、写真を撮る前に大袋を失ってしまったためお菓子の名前は残念ながら不明です。
星のなんちゃらだった気がします。
お次は展望台で、景色を眺めました。斜面に何か生えていましたがよく見ると風車でした。
洒落てます。
そうこうしているうちに、日が暮れはじめロングジップスライドが終わってしまいます。
あー終わっちゃったか―残念だなぁーと、のたまいつつ内心ホッとしながら広間を後にしました。
帰るころには、丁度日暮れであり、来た時とは違った風景を拝むことができました。
実はゲート内以外にもお土産コーナーやカフェ、ブルジョアトイレなど、お楽しみ要素があるのですが日が暮れ閉園間際にも関わらず行列ができている箇所があります。
何かと思えばアイスクリームでした。
1000円入場券を買うときにアイスクリーム50円引きの券も貰えるのです。
それにしたってこんな寒い中買うもんじゃないだろう、と思いながらも"まあ折角だし"と
行列につられて一つ買ってみました。
めちゃくちゃうまいんですよこれが。
世間の濃厚にプラスαしたくらいの濃厚さ加減でした。
金平糖付のものを購入したのですが、またそれもアイスに合うんです。
これは行列にも納得です。
最後はとっても綺麗なブルジョアトイレに入って締めです。
ここでは写真を撮るのが躊躇われたので、こちらをどうぞ。
景色メインの所は申し訳程度のお土産があるだけというイメージでしたが、各所に工夫が凝らされていてとてもいい観光スポットだなと思いました。もし近くまで来たら寄ってみては如何でしょうか。
こじんまりと
私たちが幹部の時の大学祭では、他の仕事に精いっぱいで出し物に使う気力がなく、かといって何もしないわけにもいかないので四方の板を割る演武をすることにしました。
武道家、格闘家が板をバチコーンと割っている姿をご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。
初めて目の当たりにした時「かなりのパワーが必要なんだろうな」と思いましたが、やってみるとそうでもありませんでした。
演技専用の割れやすい板があるのです。
試割り板と言います。
試割り板とは書いてないかもしれませんが、それに適した物がホームセンター等に売っています。
割るときは板を誰かに持っていてもらいます。
持ち手が攻撃の反動で動かないようにしっかり立って持っててもらえれば難なく割れますが、板を力のかかる方向に"しならせる"と余計あっけなく割れます。
しならせるだけで割れるんじゃないか?と思うほどです。
これを4方面に配置し突きや蹴りで割ります。これならモーションの確認と2、3度の実練習で済むのでスケジュール的にもピッタリです。
本番は構内の路上で行いました。観客はそこそこいたような気がします。
途中持ち手の一人が素直に割れない持ち方をしていたので、持ち方を修正するという残念なハプニングがあったものの、全体を通して悪くなかったかなと思います。
ちょっとした笑いも取れたのでちょうどよかったかもしれません。
親子連れの親御さんが、どうやら我々の部活をご存じだったようで、「この子が大きくなったらこの部活に入部させてもらおうと思ってます!」と言ってもらいました。
嬉しい反面、子供の意志を尊重してくれることを祈るのでした。こんな部活なので特に
上級生の方からは何か言われた記憶はないです。そもそも居なかったような気がします。
余談ですが、試割り用の瓦やバットなんかもあります。
瓦はやったことありませんがバットは基本足で折ります。とても痛いです。
やらない方がマシだった
前回の続きです。
私が2年生の時は幹部(3年生)以下の部員で基礎練習や演武を披露することになっておりました。
一月前くらいから専用の練習をし、発表に備えました。
ダメ出しはいろいろとされていましたが、やれることはやりました。
そして本番を迎えます。
風が肌寒い昼下がりにお客さんが見守る中、用意されたステージの上で目立ったミスもなく演武をやり終えました。
指導はあれど、そこまで叱られる要素ないよなと思っていましたが、数人の先輩(4年以上の上級生)が怒っていました。
発声も動作も生ぬるく、やらないほうがマシだとさえ言われる始末。
なんで学祭でここまで言われるのかなと悲しみにくれましたが、俺たち気合もなけりゃ練習したところで上手くもないんだろうと諦めの境地にも至っていました。
そこで"はい解散"ならまだ気が晴れる所ですが、そこから道場へ行き練習、その後練習に付き合って貰ったお礼を申し上げに、更には軽い説教なども待っていると思うともう最高に気が重かったです。
2年生のこの学祭が一番楽しくなかったですね。