大学部活回想記

叱られ続きの主将(笑)がべしゃる

献血好きの男

私の所属していた部活には、Qという男がいました。

彼は心優しくも少々不思議なところがある人物でした。

春合宿の時のことです。

春合宿では、とある武道の部活に所属した大学の部員たちが一同に会します。

そして我々もその一員です。

そこでは、練習の合間に献血が行われます。

献血は任意で、部員は体調を確認しながら自分のペースで練習に復帰します。

そして、その年の春合宿でも献血の告知が行われたとき、Qはこう言いました。

「ああ、日数が足りないや、残念」

献血は一度行うと一定期間は行わないようにするというルールがあるそうで、彼は前回の献血から十分な日数が経過していないというのです。

どうやら献血をよく行っている様子。

おお、社会貢献しているな。と感心しました

献血って気持ちいよね」

!?

「吸われる感覚がいいね」

!!??

と言われ感心がどこかへ飛んで行ってしまいました。

彼はこういう場面では素直に感情を表現するタイプだと思っていて、嘘を吐いている可能性はかなり低いです。

ちなみに私も献血に参加したことがありますが、その感覚はよくわかりません。

少量とは言え生命の源です。それを失うことに快感を覚えるのはいささか問題であるような気もします。

献血を快楽で行うといっても、人々を救うことになるし、ルールを守っているので全く問題はないと思いますが

献血では飽き足らず、蚊や蛭に血を与え始めてしまうのではないだろうか。

どうやら彼は、献血で貰えるお菓子やジュースが好きというのも理由の一つであり、そちらへ流れる危険は少なそうなので一安心しました。


しかし、もしかしたら彼みたいな人もいるのでは?と思ってネット検索してみたら、某掲示板で見かけました。

真偽の程はさておき、火の無いところに煙は立たぬといいますので、そういうこともあるのかもしれません。

Q本人がネットで発言している可能性もありますが、もうどうでもよくなってきました。

自分も気持ちよくなり、人々も救う。ありがたい話です。