後悔は背中を押してくれる
ついこの間、妻から「友人にひどいことを言ってしまった。私は最低な人間だ。」という話を聞きました。
それは、安易に謝れば余計神経を逆なでしてしまうようなことのようで、他にも色々とミスが重なったのもありひどく落ち込んでいました。
人からこういう話を聞かせてもらった時普段は話を聞くだけに留め、それで相手の頭の中が整理できればいいなと思っていますが、何かの度にこのようになってしまうのはつらいと思うのでちょっとしたアドバイスでもできないかなと考えていると、本棚にある"君たちはどう生きるか"という本が目に入りました。
この本は、ちょうど一年ほど前に見かけたベッキーさんのインタビューをきっかけに買った一冊です。
2018 新たな時代へ “君たちはどう生きるか” - NHK クローズアップ現代+
件の不倫騒動も落ち着いた頃でしたが、社会的制裁を受け、自責の念にも駆られ、苦しみの真っただ中であったと思われます。(もちろん本心はわかりませんが)
"君たちはどう生きるか"の一節の紹介と共に、
「後悔が背中を押してくれるという言葉は、はっとしました。もう人を悲しませないって思いながら。あのときの日々が私の背中を押しているというのはありますね。後悔というか反省ですけどね。」
というコメントをされていました。
話を聞く限りでは、考えを転換させるひとつのきっかけとなったように見え興味が湧き買ってみたという話です。
実際に読んでみて他の節も含め感じ入ることがたくさんありました。
過ちは時に重くのしかかり、後ろ向きになることも少なくないと思います。
そんな時に前へ進む勇気をくれる一冊だと感じています。
前振りが長くなりましたが、妻にその章を読んでもらいました。
表現が上手いと言っていましたが、私もそう思います。
"やらなきゃだめだ"、という悲壮ともいえる決意を強いられるのではなく、"やるぞ!"という自発的な決意、勇気が貰える表現だと思うのです。
彼女の中で腑に落ちたかは分かりませんが少しでも本人にとって良い方向に向かっていけるきっかけになれば良いなと思います。