恐怖の宴会
部活関係者一同が揃う宴会は年に数回あります。
スーツで行いお酒もほどほどです。
騒いだり暴れたりは皆無で、いわゆるアルハラも一切ありません。
ほんとに宴の会場か?というくらい静かな時もあります。(それはそれで冷や冷やしますが)
そういう意味では私好みだったのですが、この部活の宴は主将時代の私にとっては大変
でした。
主将は大方先生の付き人となり、御用聞きやお酌、トイレでの手拭きタオルの用意や
(喫煙可なら)たばこの火付け、挨拶に来た下級生たちとの会話の補助などします。(修行
の一環)
飯が食えない・・・!
君らも食べなさい、といってくれたタイミングで慎ましく食べるくらいでした。
たまに幹部や上級生が持ってきてくれますが、皆さんも担当の仕事があるのであまり暇が
ありません。
更に送迎担当だと酒も飲めません。
隙があるのは、一次会が終わり二次会会場へ移動する際、お付が交代し役割が一時的
に消滅する瞬間です。
幹部以外全員出て行ったのを見計らい残りものを掻きいれます。(運営が少ないとお付の
まま)
これが旨いんです。それなりの割烹であることが多いのでなおさらです。
愛すべき時間です。みっともないですが生きるためには食わねばならんのです。
その後は送迎or二次会三次会です。(送迎の場合帰って来たら合流。)
二次会や三次会は飲み屋かカラオケです。一次会よりはラフに行えるので楽です。
しかし、大人数のカラオケはドリンクのオーダーだけ気にしていればよいですが、なんだか
んだ疲れますし、飲み屋は場合によっては適当な会話もこなさなければなりません。
楽しいことがなかったかと言われればうそになりますが、隙あらば所作や言動の注意はさ
れるし、上級生に呼び出されて怒られることもあるし更に言えばお金が消し飛ぶのでなか
なかに苦労の多い宴会でした。