さかなクンの"いじめ"に対する考え方
ネットという大海原でサーフィンをしているとこんな記事を見つけました。
(いじめられている君へ)さかなクン「広い海へ出てみよう」:朝日新聞デジタル
元は2006年に朝日新聞に掲載されたもののようですね。
私自身学生時代いじめをするもされるもした身の上ですが、いじめに関してこれほど腑に落ちる文章はあまり見たことがありませんでした。
サカナもヒトも狭い部屋の中に閉じ込められると、悲しい哉"いじめ"が起きてしまう。
大人の「いじめ」はなくならない――脳科学者・中野信子が解く、本能をコントロールする「いじめ回避術」とは? | ダ・ヴィンチニュース
中野信子氏によれば、ヒトには共同体が破壊されることを防ぐため、共同体のリスクになるものに敏感に反応し、スタンダードと少し違う人を対象にした制裁感情が発動してしまうとのこと。
そしてこれがいじめの正体であるようです。
毎日命がけで生きていた大昔でいえば共同体を守るため必要不可欠だったかもしれませんが、現代では過剰防衛になってしまっている様相は否めませんね。
そして"攻撃したい人の衝動を『どうにか抑制できる』とは思わない方がよい"と同氏が見解を示しているように、その部屋の中でそうにかするということはなかなか難しそうです。
そういったことも考えると、
"広い空の下、広い海へ出てみましょう。"
というさかなクンの言葉は"いじめ"から逃れる一つの方法として適切だなと思います。
私自身、今所属するコミュニティーがいくつかあります。
それは複数であったり、相手と自分二人だけというものもありますが、互いに縁のないコミュニティーが多いほうが解放感?があり心地がいいような気がします。
コミュニティーを増やしすぎるとそれはそれで問題はあるとは思いますけどね。
SNSの発達によりまだ見ぬ人との巡り合いが容易になり、まさに広い空、広い海に進出しやすくなったこの状況をうまく活用できたらいじめも減っていくかもしれないですね。
もちろん海だけに危険も多く存在すると思いますが、リスクを負うことは人間の宿命であると考えます。
それにしても、さかなクンの文章は優しいというか温かみがありますね。なんだかほっとします。