お便所DDR部
勤め先の会社でのことです。
便所で用を足した後、手を洗って出ようとしたその時です。
トイレの床に敷き詰められているタイルを見て「いい感じに区分けされているな」と、ふと思ったのです。
当時私は音楽ゲーム"ダンスダンスレボリューション"、通称DDRにはまっていました。
矢印をリズムに合わせて踏み踏みするゲームです。
踏み心地の良さそうなものがあると、足を動かしたくなります。
私はいてもたっても居られず、あろうことか会社のトイレでエアDDRを始めてしまいました。
仮想曲はZETA ~素数の世界と超越者~だったと思います。
あのなんとも不気味で神々しい雰囲気が好きでして。
こういう時に限ってっていうのありますよね。
間もなくして上司がトイレに入ってきます。
なんとか停止を決めましたが、おそらくがっつり見られました。
一瞬目も合いました。何やってんの?という驚きの表情です。
しかし、上司はその後何事もなかったように用を足します。
イヤァーーーーと心の中で叫びながら私も逃げるようにトイレを出ました。
お便所DDR部引退します。ありがとうございました。